ああ嗚呼アア・・予防接種タイミングをすぎちゃってるわ・・。いつもわかりにくいのよぉおおお・・・!
ありますよね・・期限が過ぎても大丈夫ですが、共働き世帯では忘れがちですよね・・・。
自動でパッと次のタイミングとか出してくれないのかしら?子供抱っこしてると母子手帳開くのも大変なのよ!
皆さんもお子さんの予防接種のスケジュール管理・・悩まれていませんか?しかも多子になると管理がえげつない・・。
この煩雑さを解消するためには一体どうしたらよいのか・・・?効率よくスケジューリングができればいいのだけれど・・・。
普段忙しい家事育児仕事の中、予防接種のスケジューリングは大変かと思います。今回のテーマは育児を頑張る子育て世帯に予防接種のリマインドや子育て関連のサポートを行ってくれる行政も導入しているアプリについての紹介も兼ねています。
下記の内容に沿ってご紹介しますね。
①数多過ぎる予防接種
ただでさえパパママはやる事が多いです。その中で子供にワクチン接種をさせて、ギャン泣き対応をして、記録付けて次回の予定管理して・・。それを子供を抱っこしながら別の事を考えたり次やる事を考え・・(以下略)
子どもの予防接種の管理・・まとめるものはまとめて打って、さらにスケジュールをスムーズに管理できればどれだけ楽になるか・・。そう考えてしまいますよね。
下記は日本小児科学会が推奨している予防接種スケジュールです。

なんだ?このプロジェクト管理表のようなタイムラインスケジュールは・・と思いますよね。
さらに、ここに接種義務ではありませんが、必要に応じた回数のコロナワクチンも入ってくるわけです。
任意接種の推奨期間も結構幅広く、結局いつやればいいの~と悩まれるケースも多いかと思います。
実はこれは医療機関や行政でも同じ悩みを抱えており、立て込んでいる外来で、ワクチン接種者ごとに「次回はいつ導入するか?」というのをリマインドするのは結構大変だったりします。
②予防接種をまさかのAIで自動スケジュール!
そこで、行政側がママや医療機関のスケジュール管理の煩雑さから解放するための基盤整理の一環として、地域で作るオリジナル子育て支援アプリ「子育てモバイル」を導入しているケースが増えてきているようです。

このアプリは「milabo」という会社が作成しているアプリケーションで「母子健康手帳 機能」と「子育て支援 機能」を組み合わせた、子育て支援アプリになっています。
医療機関や自治体とワクチン接種者の情報のスケジューリングを簡便化すると共に、端的に複数絡み合うワクチン接種の間隔を自動計算して、次回にスケジューリングを行ってくれます。
自治体が民間企業の「milabo」という会社のアプリを導入して地域住民に公開することで使用することができるようです。
これであれば、一瞬で次回来院とリマインドも行ってくれるので大助かりではありますね。
ただし、この「子育てモバイル」アプリを導入されている市区町村しか利用できない点が注意です。通常のアプリストアではダウンロードができませんのでご注意ください。
③予防接種スケジュール以外にも多彩な機能
なんと、このアプリは予防接種スケジュールだけではなく
●電子母子手帳(あの分厚い母子手帳を持ち歩かなくて済む)
●行政からの子育て情報をタイムリーに受け取れる
●地域施設検索(子ども利用可能な店舗かどうかの検索も可能)
●医療機関や幼稚園や保育園検索機能付き
●自治体情報を月齢や年齢に応じた情報として提供(4歳まで)
●地域イベントの連絡が自動で入るので漏れがなくて済む
●医療機関予診票を事前にかけるので手間の大きな簡略化
●予防接種自動スケジュール機能とリマインダー
●発達しょうがいスクリーニング(乳幼児の発達特性確認)→医療機関への連携
●保育園・幼稚園・その他行政サービスに対するオンライン予約・受付
などなど多機能でかなり地域情報を網羅してくれるようになれば非常に有用なアプリケーションになりそうです。
④導入事例は?どんな会社が作ってる?
このアプリを手掛けているmilabo社は2013年に設立されており、2023年時点で創立10周年となっています。
この「子育てモバイル」が設立当初からの重要事業となっています。
デジタルが主体となりつつある社会で、このデジタルを有効活用した行政サービスが望まれています。
未だに紙ベースやアナログでのスケジュール管理や広報に頼っていては行政側(サービス提供者)も持ちませんし、
ママパパもタイムリーに自分の求める情報にたどり着けないことだってあり得ます。
ただデジタルで情報をたれ流せば良いのかというとそうではなく、
必要な世帯に必要なタイミングで通知をする仕組みづくりが重要です。
共働きなどで忙しいパパママは行政誌や新聞になど目を通す暇なんてありませんものね・・・。
なので、一元化して、今その世帯に必要な行政情報を届けるサービスが求められています。
このmirabo社の詳しい概要はコチラ→株式会社ミラボ
2023年時点では約300程の自治体でこのアプリが導入されており、地域住民と連携を取れるツールとして稼働しているようです。
しかし日本の自治体は特別区を含め1794の自治体があります。300/1794という事で、約16%程の導入となっています。
導入している市区町村一覧はこちら→導入自治体一覧
もっともっと拡がっていってもらえればいいな・・と思いますね。
ただこの背景には、導入コストの問題もあるでしょうし、競合他社の動きもあるようです・・それを次にご紹介します。
⑤「子育てモバイル」だけではない「母子モ」
なんといってもまだ全自治体での導入率が16%程度と低いところにあるのかと思います。
さらにこれだけ行政の内容や地区情報を連動させなければならないため、
事前のインフラ整備にもかなり時間を要するのではないかと予想します。
また、母子モ株式会社(2019年創業)も似たアプリを展開しています。こちらは「母子モ」という名称で一般ユーザーにもapple・Google playで展開しているものもあります。
この母子モはエムティーアイという会社が作っているアプリです。この会社はあの「music.jp」や女性の健康情報サービス「ルナルナ」などを手掛けている会社のようですね。

このアプリも同じ「母子手帳アプリ」で、予防接種スケジュール機能もついています。
ただ医療機関との紐づきがない事や4種混合と5種同時接種の際のスケジュールリンクなど一部満たされていない需要などがあります。さらなるアップデートを期待する声も多く出ていますね。
⑥気を付けなければならないポイントも!
デジタルが便利になってくることも良い事ではありますが、アプリも含めスマホにより依存してしまう事にもなりかねません。便利さと手軽さの反面、セキュリティ面やデータ保持の観点で不安が残ります。
問題視されているのがデータが紛失する事です。また、ログインできない状況になってしまうと子どもの重要な情報源となる母子手帳のデータも閲覧できなくなってしまいます。最低限の情報のバックアップをアナログなどで残しておく必要もありそうですね。
実際に「母子モ」は今までのデータがすべて消えてしまったり、ログインができず、何とかアップデートしてログインができたと思いきやデータ閲覧ができなくなったというケースもあるようです。母子手帳アプリに入れていた胎内の赤ちゃんの写真のデータも消えたという事例があったという事も出ています。(一部カスタマーセンターで対応がされたりしているケースもあるようですが・・・)
ただすべての貴重なデータをデジタル化すると大きな問題を生じる可能性を念頭に置いておく必要があります。
さらにアプリ起動が重いケースも散見されます。容量が多かったり、またWIFI環境によっては拓くまでに時間がかかる可能性があります。そのため急いで提示しようとした際にモタついてしまうという懸念もあります。となると紙媒体の母子手帳の方がマシだったり・・・というケースもありそうなので、事前にページを開いておく必要があるなど工夫が必要になります。
また地域情報の紐づけも非常に難しいところがあるため、すべての情報を網羅できているかはわからない状態でもあります。
過信はせずに、気になった点は別の情報源で再現性を確認しておくといった工夫も必要になりそうです。
まとめ
色々なアプリもあるのね・・。母子手帳重いから大変だったから助かるけど、行政次第とデータが飛んでしまったりというのはちょっと心配ね・・。
すべて万能という訳にはいかないので、スケジューリング機能と母子手帳はアナログでもキープしておく・・など工夫が必要になってくるかもしれませんね。
あんまり子どものそばでスマホを触りたくないし、子どもが離れた時にチェックするのと、すべてを集約せずにバックアップも残しておくのが重要そうね
いろいろと便利な時代にはなってきつつありますが、アナログの母子手帳も「味のある思い出」。胎内の写真や子供の成長記録を直に着ける事で子供の成長を実感できるというメリットもまだ残っていそうです。
用途別でご家庭に応じた使い分けをするのが一番良いのかもしれません。スケジュール確認や外出先ではスマホ、かさばる母子手帳本体は自宅に置いておいて別で保管しておく・・というのも良いのかもしれませんね。
利用者はスケジュール管理や日記という点に割り切ってアプリを使っているという方もおられます。
我が家でも一時期使っていましたが、やはり成長記録は母子手帳本体で付けたいという事もあり、スケジューリングはアプリだけにして日記や写真管理や成長曲線は母子手帳に書いて「思い出の宝物」として管理しています。
これから先はデジタルとアナログの良いところを合わせて、我々も利活用していきたいものです。
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