3月は幼稚園児にとっては就学前のタイミングとなり、一つの節目の時期となりますね。長く続く子育て全体の中でも一つの大きな節目ではないでしょうか?子供達も思い出詰まった幼稚園から離れて4月から小学校での生活をスタートさせることになります。
この幼稚園の時期は子供の人格が形成され、子供にとっての「自分らしさ」の「芽」が出始めてきている頃かと思います。まだ「大変過ぎて、本当に子供の成長の芽が出てるのか感じ取れないよー」というご家庭もあるかもしれませんが大丈夫!それも春の桜の芽吹きと共にこれから見えてくるものでしょう。
しかしまだまだ子供の親への依存心が強かったり、駄々をこねたり、不安定だったりなど親を困らせる事もあるかもしれません。就学前に大丈夫かいな?と思う事も多々あるかと思います(我が家もそうです)。
今回はアメリカでのClassfulという「オンライン学習ツールを扱っている会社」のニュースを引用しつつ、海外での就学準備(特に発達のスピードで気を付ける点)にフォーカスして情報をお届けします。

今回の情報は下記の方々を対象としています。お役に立てばいいな(^ワ^)
①本年度、就学予定のご家族の皆さん
②国内のみならず海外事例の情報を求めている方
③子供の発達特性に応じた準備を行いたい方
④海外事例の良い点を自分の子育てに活かしたい方
①就学前の言語と認知
6~7歳になると、言葉としてもいくつかの文章を完全に話せるようになってきます(主語、述語を教えていなくても、「●●はね、××したいから、△△してるんだ~」というように話せるようになっている)。
それに加えて、自分のアイデアや自分の考えを述べたり、何が嫌で何が不安なのか?という点も明確に表現できるようになってきています。親側も子の会話のやり取りで子供の成長をより実感するでしょう。「赤子の時からここまできたんだな・・(遠い目)」と。
7歳児近くになるとより複雑なテーマや会話の内容を理解できるようになってきます。また自分の世界観を持ち始め、物事への興味や没頭などもし始めてくるかと思います。

ただここで注意が必要なのは、まだ子供は幼児期の段階にあるという事です。小学校に行くからこうなっておかねばならない!という物はなく、むしろそれを意識するあまり親も子も不安になってしまう事もあります。ここで我々も意識しておかねばならないのは、子供の言語や認知機能も個人差が大きいという事です。成長速度は個々人によって変わるという事ですね。読解力や計算力の向上に時間がかかる子だっています。
さらに忘れがちなのが、同じ6~7歳といっても、遅生まれの子(4月2日~12月31日)は早生まれ(1月1日~4月1日)の子よりも早く成長します。この時期は親側が良く子供を観察する時期でもあるので、幼稚園などで他の子と比べ成長の差を気にすることもあるかもしれませんが、意外とこの点が見過ごされがちです。そのため他の子と比べてしまうと差が出るのは当然です。重要なのは、その子が現時点でどの程度の事ができるのかを親が知っておく事が重要になります。
そのため海外事例ではありますが、6~7歳時点のチェックポイントとして、
✅時計の「分や時間」などの時間感覚は現時点でどこまで把握できるか?(日本では小学校1年生で学ぶのでまだ理解が不十分でも大丈夫です)事前に時計には触れてみて、「この時間が●●する時間だよね~」という認知や習慣をつけておくと後で楽になるかと思います。
✅人前での対話:知らない人に対して話をすることが「ストレスになるか、そうではないか」を親も観察しておく。
✅発音発語の確認(英語とは異なりますが、難しい単語にも対応したり聞き直したりできるかどうかの確認)
✅絵本やひらがなの多い学童書を発語して読むことができるかどうか?
等を上げています。全部スムーズにできるのが望ましいですが、まだ完全にできていなかったとしても上記のポイントを親側も子供となぞるように対応していく事で下支えにはなるかと思います。ここで重要なのは、「できていないからと言って怒らない事」。怒ってしまうと親と子の双方のストレスを募らせることになります。そのため、「この時間になったら●●ちゃんがいつも××してる時間だよね~」とか「●●ちゃん、私に読み聞かせしてみて~」とか遊び感覚で子供の認知の程度感を確認していくのがよいかもしれません。
もし就学予定の子の下に弟や妹がいるのならば、その子達に「読み聞かせごっこ」などをさせる事で劇的に伸びる事もあります。つまり「ごっこ遊び」と「妹の世話」と「学習」がかみ合う事で子供の自己肯定感も高めるという方法です。
私の家庭もきょうだい児ですので、姉から妹にごっこ遊びの延長線上で絵本を読んでもらい、それが自身のごっこ遊びになると共に、妹の世話となり、妹からの感謝や親からの感謝に繋がる(自己肯定感の向上)、そして音読を通じて自身の自信にも繋がる。というサイクルです。きょうだいがいない場合でもごっこ遊びが好きならば、お人形に読み聞かせでも良いかもしれません。
このように、現時点での子供のライフサイクルに合わせた就学準備で「ストレスをためずに楽しみや期待を増やす」アプローチが重要になりそうですね
②身体的変化に親も寄り添う
子供の身体的成長は長く長く続いていくわけですが、この時期の変化の特徴としては
①歯が生え変わる時期
②今までの身長の伸びが乳幼児期に比べて鈍化する事
③運動能力の飛躍的な向上
などがポイントになると述べています。

子供は歯が生え変わる時期に神経質になりやすいですが、無理やり抜かないようにしましょう。無理やり抜くと歯茎を傷つけたり、歯の根っこが歯茎の中で折れて残ってしまったりするリスクもありその部位に炎症を起こしてしまう事もあるためです。(私の時代は歯と足の指を寝る前に糸で結び付けておいて、夜中に寝返りを打った際に無意識に歯を抜かせるという方法もありましたが、やらないようにしましょう((笑))
ただしこの時期に下記の点があった場合は注意です。
・自然に抜けず、抜けそうな状態なのに抜けない、乳歯が抜ける前に永久歯が生えてきた
・歯が抜けたのに永久歯が生えてこない
・乳歯が虫歯だった時
などは歯科医に見てもらう必要があります。また就学前には歯科医に歯の定期検診を受けておくのも重要です。歯並びや虫歯になりつつあるか?などを確認しておくだけでも後々の歯の矯正など大きな判断材料になってきますので
乳児期はめまぐるしく伸びていた身長ですが、幼児期になると鈍化してくるのが一般的です。ですのであまり身長が伸びなくなったな~と心配し過ぎず、ちゃんとした「食べる・運動、寝る」の習慣を確保しておくことが重要となってきます。
最後に運動についてですが、この海外の情報サイトはタブレット学習などのオンラインツールをメインとする会社が手掛けてますが、最低でも1日に1時間以上は運動をすることを勧めています。そして9-12時間の睡眠が重要と述べています。

つまり、実は最も重要な就学準備は「食べる・(外で)あそぶ、ねる」の習慣がきっちりしている事に尽きるのかもしれません。特に、幼稚園とは異なり小学校は朝が早くなります。そのため、生活リズムが変わる事を見越した生活習慣づけにシフトさせておかなければなりません。日中はなるべく動かせて早目に寝る。そして7時前後には起きる習慣をつけておかないとそもそも学校に遅刻してしまう事になりますので調整しておく必要がありそうです
③手先を使う協調運動も積極的に
幼稚園の時には簡単な制作・工作活動も行っていたかと思います。卒園してから就学前はご家庭でもこの遊びを継続することが効果的とされています。学校の授業で自分の名前を書いたり、図工の授業でハサミやノリやテープなホッチキスなども使います。おススメなのは、市販の工作遊び本や子供用月刊誌の付録などで遊びの延長線上でこれらの道具を使って作業させるのが有用です。コストはかさみますが、手先の器用さは発達上きわめて重要なので、先行投資の一環でも取り組みましょう。
外遊びとこの工作遊びが習慣になっていれば後々大きな子供の成長の下地となります。
④子供の感情の変化で親は慌てないこと

子供は身体的な変化だけではなく感情的にも社会的にも変化してきます。親により依存してくる子もいれば、自由を求めて親から距離を置く子も出てきます。その変化を指摘するのではなく、その状況を親側が受容してあげる事が子供の発達上重要であるともいわれています。親御さんにとっては、依存され過ぎても困るし・・子供が自分から離れていくのは寂しいし・・と思う気持ちもありますが、このような子供の感情の変化は大きな成長の兆しでもありますので、むしろ喜ぶポイントになりそうです。
具体的に言えば、「子供が親から離れ定期的に友達と遊びに行ったりして親と話す時間が減った」という事もあるかもしれませんし、「学校登校が差し迫る中、不安から親により依存してきたり・・」などもあるかと思います。
それは環境の変化に伴い、子供が適応しようとしている証拠!むしろ成長のサイン!と親がドンと構えておくことで子供も自分の頭と体を環境に調整しやすくなるかと思います。親は子供を励まし、一挙一動を褒めて行ってあげましょう!
⑤最も大事なスキル「共感力」を磨く時期

海外からの記事で最も強調されていたのは「共感力」です。これは日本も同様でしょう。他人の視点や感情をよりよく理解し、自分の感情に対処し理解する能力を指します。この能力は大人になっても重要な特性です。この時期に芽生えた「共感力」の芽を伸ばせるように親も最大限見守っていってあげなければなりません。
子供が感情をコントロールためには親の存在が欠かせません。そのポイントを下記に列挙いたします
①子供が癇癪をおこした際は叱らずに、親が言葉で表現できるように促す。(何が嫌だったの?教えて?)(何が不安なの?)
②子供の言葉遣いをなおす際は、(こういわれたらお互いいやな気持になるからやめとこうね。●●ちゃんも言われたら辛いよね?)と受け止めた上で叱らずに自分ならばどうか?というように振り返らせる習慣もつけておく
③自分にはできない!という自己肯定感の低さからくる言動に対しては、親がいったん受け止めて、どうしたらよいと思う?とやんわり考えさせるようにして、自分の気持ちを整理しやすい習慣の土台を築いておく。(すぐには問題解決には至りませんが、このやり取りが続くと、子供自身のこころの調律を行いやすくなり、後々の自律に大きな影響を与えます)
④子供が自分の考えを述べた時は、オーバーリアクションでもいい!親は「これはチャンス」といわんばかりに、子供を認めて、発言に感謝して、その考え方は立派だと伝えてあげる。(小さい子にとって自分の考えを述べることは容易ではない。だからこそ価値があり、それは大事なことなのだと自覚させるきかっけにもなる)
他にもいろいろ手段はあるかとは思いますが、子供の「共感力の芽」に親がじょうろで水をあげるようなアプローチが就学前は特に重要になりそうですね。
⑥同世代の子供の交流を作る

今は、COVID-19がもたらした社会的な断絶から回復しているタイミングですね。子供を就学後にスムーズに生活に溶け込ませるのに、同世代・同性の子供の交流の場でグループ活動をさせることの重要性も述べています。
スポーツクラブでも公園遊びや近所遊びでも習い事でもよいです。子供の興味を持つ分野でのグループ活動に参加させることで協調性や他人に依存しすぎない距離感などを学び取るタイミングともなります。
春休みの期間を使った短期のアクティビティも効果的かもしれません。ここでのポイントは「自分の好きなアクティビティ」が良いとされています。苦手な分野だとストレスになりますし「他者と比べて自分は・・」となりやすくなったり、友達の一挙一動に気がそがれてしまいます。なので、自分が没頭できるものに「同世代の子が加わる」というようなものがあればそれを軸にして準備すると効果的かもしれません。
親の見守りこそが最高の就学準備
今回はあくまで海外事例を中心にお伝えをしましたが、この考え方は日本でも十分通じるのではないでしょうか?
子供が「就学」という変化に対応するためには、まず親側がその変化に適応するための下準備を「さりげなく」やってあげる事が重要だという事を感じさせられます。
ここで注意が必要なのが、子供が就学するタイミングだから!というのをあまりにも前面に押し出して進めてしまうと、子供も「就学」というイベントを窮屈に思い、楽しみよりも不安を助長する事にも繋がりかねません。
子供と親が自然体で楽しみながら、日常生活の中でさりげなく準備をしていく・・という事を意識していきたいものです。
日本でも昔から行われている就学準備の代表的な方法として、「親からの就学前の最後の読み聞かせ」として学校生活の流れやルールなどを子供目線で書いてくれる書籍を使う事が良いともいわれています。
まず我が家では、夜寝る前の読み聞かせを上記の本に切り替えています。

なるべく自然な流れで、子供達のイメージを広げ、就学を楽しんでいってもらいたいものですよね。
私も娘が就学時期ですので、自分の家庭でもさっそく取り入れてみます。皆様の家庭の就学準備の一助になりましたら幸いです。

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