【ゼロイチ】中高生、皆でちゃんぽん鍋を作りました

放課後等デイサービスゼロイチ 渡邉恵里

冬も深まりつつある中、中高生みんなで「ちゃんぽん鍋」を作りました。

この日は10名の中高生が参加し、皆で役割を分担しながら実施しました。
最近は個食が増えつつある世の中で、皆で作って食べることも大事なことですよね。

また、一つの目的に向かって役割分担をして進めていくことも、自立に向けての重要な要素でもあります。
だって人間は一人だけで活きていけるものでもないですからね。
そして、皆で作りあったものをシェアすることを通じて学び取る感覚もあるかと思います。

役割を分担して作ったちゃんぽん鍋がこちら!

もう食べる前からいい匂いがしすぎていて、お昼ごはんを食べそこねていた私は悶絶したくらいです。

やっぱりクッキングはいいなぁと思いつつ、私も家に帰ってから家族のために料理をしよっと。と思わせてくれるほどの素晴らしい出来でした(^o^)

料理が子どもたちの成長に関わる論文も結構たくさん出ているので、この場を借りてご紹介すると・・・。

山梨大学の教育学部からの報告(2023年)では、
3人1組のグループで、食べ物がある場合とない場合のコミュニケーションの違いを検討した結果、食事を共にすることで会話量が増えるとともに、共通の話題に移行しやすく、視線移動回数が減少する傾向が示されたそうです。
共食がコミュニケーションの質に影響を与える可能性が示唆されています

2019年にアメリカのメイヨー クリニックで発表になっている報告もあります。
料理を通じて食事摂取や行動変容に与える影響を系統的にレビューした研究です。
結果、料理スキルの向上や食習慣の改善が報告されており、
集団での料理活動が健康行動にポジティブな影響を及ぼす可能性が示されています。

2016年にイギリスのクイーンズ大学では異年齢が集う料理の機会が、食習慣や健康にどう影響を与えるかを調査した研究です。結果、早い段階での料理スキル習得が、ポジティブな食習慣や健康状態に関連していました。

また同じく、イギリスのグラスゴー大学からの2016年の報告では、

コミュニティベースの料理スキル向上プログラムが、参加者の自信や食行動に与える影響を検討した研究です。結果、料理スキルの向上により、果物や野菜の摂取量が増加し、健康的な食行動が促進されることが示唆されています。

などなど、包括的に考えてみると、

・異年齢みんなで作り、食べることで社会性も向上する
・料理を通じて、自信や会話量も増加させることができる
・共通の目標に対しての役割分担を体感し、自己の存在を高められる
・普段苦手な食材も、自身で作り、過程を見ることで食べられる可能性
・社会に出たときの自炊のための自立を促す一つの手段に

という効果もありそうです。
となると・・・「野菜たっぷりのちゃんぽん」は最適であったのかもしれません!

身も心も温めてくれるちゃんぽん。日本のソウルフードを皆で食べられた今日という日は非常に重要な一日でした\(^o^)/

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海外での子育て事情や科学論文などから日本の育児に行かせる内容を情報共有していきます。自分の子が発達特性持ちなので、発達障害関連の話題も盛り込むかと思います。

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