【学習支援】発達特性の子の学習を救え!不登校でも追いつける!

今回の記事ははたっつ特性のある子が学習面が原因で不登校になっているケースに対して、どういうサービスが有用なのかを検証した記事です。発達特性があり、不登校の子供の学習支援をどうするべきかについて述べています。

COVID-19もついに2023年5月8日に5類に切り替わります。今思えば、COVID-19の問題が顕在化した2019年からもう4年近くは経つという事になりますよね・・。中学校や高校に入学した生徒はこの過渡期の中、そのまま卒業を迎えている現状。

限定的な学生生活を送る事になり苦労も絶えなかったことでしょう。このCOVID-19は我々の日常をあまりにも大きく変えました。

この変化は日常だけではなく、子供のこころにも大きな影響を与えています。子供だけではなく青年となる20代のこころにも大きな影響を与え、COVID-19のため様々な制限がかかった中で、若年者の自殺率も増えているという痛ましいデータもあります。

https://www.npa.go.jp/safetylife/seianki/jisatsu/R04/R3jisatsunojoukyou.pdf

さらに、文部科学省のデータでは、ちょうど2019年から小中学生の不登校の生徒も年々増加していることが示しています。不登校になる理由としては様々な背景がありますが、少なくともCOVID-19が大きな要因になっていることは間違いありません。

https://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/seitoshidou/1302902.htm

またこのような逆境は環境に敏感な発達障害の子供らに大きな影響を与える事が分かってきています。

注意欠如・多動性障害 (ADHD) の有病率と養育環境要因に関する文献Review

注意欠如多動性障害(ADHD)の疫学と病態:遺伝要因と環境要因の関係性の視点から

また興味深い報告が出ており、アメリカのボストン大学からの報告では、COVID-19流行下で小児の摂食障害と気分障害の受診が有意に増加している背景があり、今後もかかりつけ医による精神疾患の診断と管理の重要性が指摘されています。

つまり、環境要因(学校や家庭)の変化が子供のメンタルヘルスケアに大きく関わる事を示しています。直接は触れられてはいませんが、このような逆境はもともと特性の強い発達障害の子供らにも大きな影響を与える事もあり得ます。

発達障害を持っている子にとってはこのCOVID-19の環境下は良いところと悪いところも混在しています。

【良い点】学校でのストレスが薄まり落ち着く自宅環境下で過ごすことができる

【悪い点】学習面の遅れ、家庭内学習の維持の困難、両親による虐待などに繋がる懸念

特性を持つ子供にとっては、自宅が本当に子供自身にとって良い環境ならば、最適な状況なのかもしれません。

ただしCOVID-19は未曽有の状況であり、親御さんもかなりのストレスを抱えていた時期です。思うように働けず、自宅ではフルで子供たちの世話をしなければならない。相当、親御さんもメンタル的に厳しい時期であった事でしょう。家庭によっては子供に対する当たりも厳しかったケースもあるのではないでしょうか?

実際にこ2019年以降、親による子供たちへの虐待や育児放棄などに繋がっていたというデータも出てきています。

(文部省)児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査

これによると、2021年のCOVID-19の影響を大きく受けていた時期では経済的な問題による児童虐待(心理的虐待)の件数が3倍以上に上がったという統計結果となっています。ただし神経発達症(ADHDやASDなど)の子だけではなく健常者も入っているため、一概には言えないところには注意が必要にはなります。

ただ、在宅期間中の「学習面」に着目すると、もともと発達特性のある子は学習への集中や理解などの点で一般の子よりもハンデを持っているケースが多いため、在宅環境下では成績の伸び悩みや学習に追いつけないという事も起こっていました。

ここで問題がとなるのが、この遅れのために、COVID-19による在宅学習から一般通学に戻っても、そのまま不登校になってしまった小中学生が増えてきている事です。

特に発達障害を持ってしまっている子は、学習面やトラウマ的な要素から復学が難しい点がある事が問題視されています。

ここで無理やり復学を迫っても逆効果になってくるのは直感的に感じるところでもあります。そのため在宅でも学習の支援を行うサービスが拡充されつつあるのが現状でした。

ただ、人を介しての学習支援はCOVID-19環境下でも学校などで行っていましたが、人員不足はもちろん、対面授業に戻ってしまうと、不登校者の学習面のフォローは極めて難しくなってしまっています。

ここから先は民間でうまくバックアップを行う事が大事であり、学習塾も発達特性のある子の支援に乗り出しています。

今回はその取り組み事例を紹介したいと思います。

家スタ(マイスタディーコース):学習舎シオン https://iestudy.jp

香川県に本社を置く学習塾。20年近く学習塾を行っていた実績に加え、オンラインで子供の生活スタイルや様子に合わせて家庭学習を支援するサービスを展開。自宅にいながら学習塾の個別指導のサービスを受けられるという点は従来通りですが、それを発達特性のある子を対象として、学習の進捗状況を個別に勘案して進めてくれる点は大きいと考えます。

学習スタイルは、授業動画などを見て学んだ内容をネットワークプリンターを使って塾と家庭の双方向でシェアすることで、自宅にいながら塾のサービスを受けることができるようです。加えて、発達特性のある子は、学習進捗が断片的になりやすいですが、どこから始めるかは子供の学習進捗に応じて対応をしてくれるようなので、わかるところから始めて自己肯定感を高めつつ学習ができる点もメリットになるかと思います。

eduplusというすでに確立されたインターネット学習システムを用いておりすでに3万人の使用実績があるようです。ある程度練られたサービスですので、信頼性は高いと言えるでしょう。

最も大きいのが、地方圏に住んでいて、塾に通えるようなエリア出ないところでも使えるサービスではないでしょうか?親御さんの送迎をするだけでもかなりの負担になりますが、送迎なく自宅でオンラインで授業を行えるというサービスはかなり大きいですね。

発達障害・不登校の学習塾なら『さくらオンライン塾』 (onlinejuku.jp)

小中学生コースに加え、発達障害グレーゾーンコースを用意しており、「不登校訪問支援カウンセラー」「発達児童支援士」「発達障害コミュニケーションサポーター」の3つの資格を取得している担当講師が対応するサービス。子供の諸事情をくみ取った上でサポートしてくれるオンライン学習塾です。

生徒に応じたオーダーメイド教育を行う点がポイントで、発達特性の子が持つ特徴である、「得意分野は以上に強い」「苦手分野は徹底的に弱い」を見極め、得意分野を伸ばしつつ、弱点を補う方法を共に検討してくれるようです。

オンラインなので、居住エリアは問わずです。私の子も小学校で追いつけない場合はここの利用を検討しています。

オンライン学習塾「積塾」

発達障害のある子に対するサポートに関しては歴史が長い塾。創業した1975年から一貫して発達グレーゾーンの子やADHD、LD、ASDなどの発達障害の子達のカリキュラムを組んで教育支援を行っています。

Zoomを使っての授業なので親御さんとしても当然送迎は不要ですし、今までの実績のある講師陣に頼れるというところは大きいかもしれません。オンラインの弱点でもある「臨場感」の出し方にこだわりを持っており、講師の手元や資材のズームアップや資料提示などで視覚優位な子達の認知をサポートしたりもしてくれるようです。また完全個別プログラムを用意しているので、子供の心理面を考えた上での対応も行ってもらいやすいでしょう。

上記以外にも、発達特性に応じたカリキュラムを組んでくれる塾や家庭教師はどんどん増えています。

私自身も発達特性を持っていましたので、私の時代にもこんなサービスがあったらもっと生きやすかったかもしれないのにな・・と思ってしまいます。

COVID-19の環境から日常を取り戻している中で、発達特性を持っている子達が少し出遅れたとしても十分追いつけます!!

発達特性のある子供たちにとって、たくさんの知らない子が集まって切磋琢磨する学習塾よりも、個別で向き合ってくれる学習環境の確立は本当に貴重だと思います。

親側もあせらずに、これだけ充実している学習環境をうまく使って子供たちの学習支援をしていければ良いですね。

子供も親も思いつめることなく、徐々に日常を取り戻してほしい。そして、晴れやかな気持ちで親と子供の未来を考えて行けるきっかけになっていけばと思います。

著:鴻月 美里
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この記事を書いた人

海外での子育て事情や科学論文などから日本の育児に行かせる内容を情報共有していきます。自分の子が発達特性持ちなので、発達障害関連の話題も盛り込むかと思います。

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