現在、ペアレントアウェアネスという子育てを頑張る親御さんのための支援プログラムを動かしています。おかげさまで数十組の親御さんがここ半年で参加して頂き、大きな反響を頂いております。
🟩【子どものこころ専門医による子育てプログラム】 ペアレントアウェアネス
このプログラムは「子どものこころ専門医」が主催する子育て講座です。
通常は「ペアレントトレーニング」という有益なプログラムがあり、すでに地位を確立している親御さん向けの講座が色々なところでされていますが、このペアレントアウェアネスは「親御さんの気付きを促す」をモットーとしたプログラムになっており、哲学や医学的な内容を踏まえて具体的に子どものこころの発達にどう寄与していくかを考えるものになっています。
その参加者の方から非常に有意義なフィードバックを聞くことができましたので、この場を借りて紹介したいと思います。
とある不安が強い男の子。学校に行くとしても、不安が強いためか中々一人では学校に行けずに泣いてしまう日が多かったとのことです。ペアレントアウェアネスプログラムに参加して、子どもへのアプローチを改めて考え直すことにより、小康状態から徐々に学校に行けるように。
ただ、新学期となる4月。久々に「学校に行きたくない」という事を言い始め泣き出してしまう男の子。そこで、学びを得たお母さんが取った行動とは・・・。
ペアレントアウェアネスでの具体的な事例
そう、あれこれ手を出すのではなく、「能動的に待つこと」で子ども自身が動き始めたということです。
この能動的に待つってなに?と思われるかもしれませんが、これはプログラム上で紹介している内容ですので、今回はさわりの部分だけ・・・ということでご容赦ください。
つまり、ただ待つのではなく「能動的に待つ」事により、子どもはつらつらと今の不安な気持ちを自分から打ち明けるようになってきたとのことです。そして、その不安な気持ちを打ち明けることで、自分自身で折り合いをつけ、一人で学校に出かけられるようになっていったようです。
このお話を聞いて、「嗚呼・・・。こういう支援事業をやっていてよかった・・・」と素直に感じ入る事ができました。
このように参加された皆様からのフィードバックが支えとなって、私も頑張れているという・・・今日このごろです。
この「能動的な待ち」をするためには、事前に「色々な仕掛け」が必要になってきます。いくつか布石を置いておいて、いざ重要なタイミングでその「布石」の力を発動させる。
そうすることで、今の自分の気持ちと向き合い、それを外に出すことによって自分の気持の整理ができるということにも繋がります。一種の「認知行動療法」を日常生活に落とし込んだ考え方ですが、
この事により、子どもは自分の葛藤と向き合うことができたとも言えます。
今回のこの一連の流れを見て、思い立った標語があります。
それは・・・過去、戦国武将たちが、自分の気性を表現している、ホトトギスの喩え。
と歴史上の偉人たちは、それぞれの個性から表現しています。
徳永家康風の「待ち」の重要性を説いている内容に、今回の「能動性」を合わせると・・・、
まさに子育ては・・・
「(泣くのなら、(親は)能動的に待とう、こどもたち」
となるのかもしれません。
子どもは親が気づかない「内なる葛藤」と戦っています。それは子ども本人も気づかないものであったりします。ですがこの葛藤が、その瞬間の「生きづらさ」の原因となってしまい、その瞬間、子どもやそれを支える親に悲しみとなって降り注いでしまうこともあります。
しかし、その「内なる葛藤」こそが、次の大きな飛躍を遂げるための「布石」。そして、その布石の連なりが先に続いているのだということを子ども自身が気づいていかなければなりません。そのためには「能動的に(先を見据えて成長を)待つ」事が大事になりそうです。
子どもの能動性を保ちながら、子ども独自で考える習慣や身辺自立を図るための道標として、「能動性」が挙げられます。
これは、渡邉恵里医師(子どものこころ専門医)が哲学者「スピノザ」の理論を子育てに応用して、実臨床で応用している内容でもあります。この考え方はADHDやASDなどの神経発達症のお子さんを育てている親御さんだけではなく、普遍的な子育て全般に応用できる考え方であるということで、それを伝えるプログラムを実践しています。
最前線で子育てを頑張っている親御さんにだからこそ需要がある「子育てプログラム」ペアレントアウェアネス。
皆様も共に語らってみませんか?ご参加をお待ちしていますね。詳細は下記にて。
🟩【子どものこころ専門医による子育てプログラム】 ペアレントアウェアネス
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