昨今も社会問題として取り上げられている「不登校」問題。多感な子供たちの世代だからこそクローズアップされる問題でもあり、それぞれの子供、それぞれの家庭背景など様々な諸事情をはらんでいるのでそう単純にいかない事が多い問題でもあります。
私も若干、不登校気味ではありましたし、私の娘も、幼稚園に行くと腹痛があったり嘔吐嘔気があったり・・。不登校よりも前に不登園になったくらいでもあります。近い将来、自分の子供にも大きくかかわるテーマだからとも感じており、別の角度で深掘っててみました。
それは、「そもそも不登校は子供たちにとってハンデなのだろうか?」という点です。
不登校の時期は、ちょうど思春期のタイミングでもあり、様々な諸問題と向きあい、どう解決、どう折り合いを付けるかなど答えを出せない事も多々あります。だからこそ、不登校のこの時間が意外と自分の将来をじっくり考える上でも重要な時間であったりします。
自分の事を考える時期は色々なストレスを感じやすく、さらに周りと合うか合わせるかで自分自身、折り合いをつけづらい時期かとも思います。自己の内面との対話が重要であり、そこから何かしらの「答え」を見出さなければいけないうずくまりの時期かとも考えられます。ただ、うずくまっている中でも徐々に前に動き出し・・。この辛い時期に助走をして・・自分の中の闇から飛び出した先に大いなる飛翔を果たすことだって十分考えられます。
したがって不登校に良いも悪いも無く、それだけ自分自身でよく考えているから悩んでいるからこそと考えると、親としてもその時期をしっかり支えてその子に自分の事ややりたいことは何か?などの時間を与えるのが重要と感じています。(器質的な障害がないか確認してあげることを前提に)
もちろん、義務教育を受けることは重要ですし、勉強という贅沢を無償でできる事はこともありがたいことです。でも、別に学校に行けなかったとしても、自身の内面の想いを具現化した偉人や、家族の支えの元、異才を発揮した偉人たちもいます。
ひょっとしたら不登校・退学した偉人から学びはあるのでは無いか?と思い立ちましたので、
学校社会では不適合とみなされても、自分の道を切り開いた偉人達はどういう方々がいるか?を調べています。
日本という枠組みだけでは小さいと思いますので、せっかくですから世界レベルで見ています。
今回は、研究者、俳優など6名の偉人についての生い立ちを調べてみました。
今回はそれをまとめている動画を紹介します。もしお時間がある時に見てみて下さいね。
(私が動画作成駆け出しのころの作品ですので、ご容赦を・・)
①トーマス・アルバ・エジソン(1847-1931 アメリカ 発明家)(不登校理由:枠にはまらない興味)
今の生活に欠かせない電球のベースになった白熱電球、音の記録に関わる蓄音機、映画のスタートとも言える映写機を発明したトーマス・エジソンも代表的な不登校経験者ですね。エジソンはとにかく「なぜ?」にこだわった子供時代を過ごし、それがきっかけで先生と衝突を起こし、授業妨害を指摘されて小学校を退学させられています。今となっては考えられない理不尽なことですけどね。
運が良いことに母親は元教師であったことから、自分自身で子供に授業を行うことになります。さらには知的好奇心を叶えるために地価に研究室を用意しています。つまり、子供の知的好奇心を徹底的に伸ばす環境を整えることでエジソンは大成する事ができています。残している名言で、「母親無くして発明家にはなり得なかった」「私は失望しない、なぜなら、どんな失敗も新たな一歩だからだ」と語っています。もし逆に、本人の意図に合わない学校に通わせ続けていたならば・・世界の発展は大きく遅れていたかもしれません。
②アルベルト・アインシュタイン(ギフテッド系)
相対性理論で有名な物理学・哲学の偉大なる研究者アルベルト・アインシュタインは、5歳頃まで発語が出来ないだったと言われます。しかし、5歳の時に父からもらった方位磁石に強い興味を示したようです。またこの頃からヴァイオリンを初めたようですね。
発語はなかなかできなかったが数学に対して傑出した才能を示し、9歳の頃にピタゴラスの定理を自力で証明したという逸話もあります。また高校3年で習うはずの微分積分を12才のうちに独学でマスターしていますので、どう考えても天才ですね。
15歳の時には軍国主義の校風に馴染めず、精神的な問題在りという診断書を医師にかかせて、それを口実にして家族の元に帰ってます。大学に入っても、興味のない分野は最低ランク、電気技術では最高ランクという偏りを持ちつつも、自身の思考を高めて実現化野道を歩んでます。
いわゆる完全なギフテッド系ですね。大学受験の折は、点数が足りないためチューリッヒ大学を受験するも、不合格だったようですが、この大学の校長が数学と物理が最高ランクであったため、条件付きで合格にしているなど、先生の見込みにサポートされていると行ったところがエジソンとは異なるところかもしれません。日本もギフテッド系の子供のサポートに、要約重い腰を上げてきました。願わくば、次のエジソンやアインシュタインが育ちやすい環境を作っていってほしいものです
③キアヌ・リーブス(不登校理由:枠にはまらない興味)
私も大ファンのキアヌリーブス氏。幼少期から苦労続きで母親の再婚相手と共に生活するという不安定なもの。
最終的には祖父母とベビーシッター兼ホームスクールの先生が面倒を見るという状況だったようです。
自身も、幼少期はやんちゃで良く嘘をつき素行が良いものでは無かったと答えています。また失読症により学業に苦労したことも明かしています。
アイスホッケーで大活躍するもけがにより断念。高校教育を満了することは無かったと言われます。
色々苦労を重ね25歳から銀幕デビューし、世界に知られる大俳優に成長されることになります。
あの名作、マトリックスで得た報酬の70%を医学の発展と妹さんのガン治療の一環のために寄付したことも有名ですね
今はこの苦労からの学びなのか?世界中でもその聖人っぷりが大人気です。不遇の状況を学びに変え、それをプラスに転じさせる事の素晴らしさを私も学べました。
④チャーリー・シーン(1965-)アメリカ 俳優(枠に納まらない系)
エンターテイメントでは、チャーリー・シーンも有名ですね。
映画では「プラトーン」「ウォール街」「ヤングガン」などで注目を得てスターロードをまっしぐら。
そして「メジャーリーグ」や「ホットショット」でさらに大ブレイク。
2000年に入ってからはドラマ俳優として大活躍中。
サンタモニカ高校の頃から仲間と映画を撮るような枠に収まらない生活を送っていたためか不登校が続き退学になっています。
不登校のタイプとしては、「他にやりたいことがある」にあてはまるでしょうか?
そのバイタリティが今後の方向性を決定づけるものになったかと思います。
ただし、その後は離婚再婚を繰り返し、自身のHIV罹患にもかかわらず多数の女性と関係をもつなどモラル面を指摘されたりもしています。開花させる才能は重要ですが、社会性や人間性を高める教育は我々も合わせてやる必要はありそうですね・・。
⑤ハリソン・フォード(1942-)アメリカ 俳優(内向的)
スターウォーズやブレードランナー、ジャックライアン、インディージョーンズと日本にとってもなじみの深い俳優のハリソンフォード氏。ウィスコンシン州のリボン大学を成績不振で中退したとされていますが、最終額年時に受講した演劇のクラスで演技に対する情熱に気づき、内気な性格を克服してA評価で卒業したとのことです。
意外にも人前に出ることが苦手であったようですが、演劇の中に自身を没入することで本当の楽しみに気づいたと回想もされています。つまり、自分のやりたいことや、自分が輝ける場所を見つけられたことで学業上の成績不振を補ったと言うパターンですね。
そしてその後の活躍っぷりは語るまでも無いと思います。
⑥ライアン・ゴズリング(1980-)カナダ 俳優 (ADHD系)
カナダのオンタリオ州で育ったライアン・ゴズリングは、様々な映画に出演している今日知られているような映画界のスターとはほど遠い生活を送っていました。幼少期にはほとんど友達がおらず、注意欠陥多動性障害だったと振り返っていますが、その当時はまだ診断されることはなかったようです。
いまでこそADHDの理解が進んでいますが、当時は認識すらされていなかったのが現状でもありますね。
中学生になり失読症が判明して、ようやくそこでADHDの診断を受け、特殊学級に入れられた経緯がありますが、ADHD治療薬や母親の家庭サポートの末、「自分を見失わない自主性」を確立させたとのことです。
先ほどのエジソン同様に家庭のサポートがあってこそ大成することが一つの共通点なのかもしれません。
このように、偉大なる方々も内なる葛藤と戦いながら、自分の内面の声の具現化に成功し、大成をなされています。
この人生の歩みは「義務教育」という枠だけではなし得ないところもある。だからこそ、そこを補足するための家族の理解や子供自身の内省というものが必要な時期が「不登校」という形で表れやすいのかもしれません。
我々親も、子供の特性を知った上で、子供たちの飛翔を手伝っていってあげたいものです。
子供たちの「飛翔」は大きく羽ばたくために、沈み込み助走する期間も必要です。その点で、これからの世代への応援ソングとして最後に半崎美子さんの「明日への序奏」の紹介動画を公式ページから引用させていただきます。
もし、自分の子が道に迷ったら聴かせてあげたい曲No,1の曲です。
姉妹ブログもあります。「令和時代を頑張るパパママ仕事育児応援ソング大全」
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