ASD(自閉症スペクトラム症)を取り巻く環境は1900年代に比べ2020年以降では大きく変わってきているなぁと実感します。
社会は変わりつつあります。
自分に合った環境を選べる時代だからこそ、我々親側も自閉症(ASD)の子達へのアプローチの仕方の多様性もあるのだという事を認識させられますね・
下記内容はオーストラリアの医学論文からの引用ですが、非常に良い事を述べています。
【引用論文】Autism, Discrimination and Masking: Disrupting a Recipe for Trauma 自閉症、差別、マスキング:トラウマのレシピを破壊しよう! Issues Ment Health Nurs. 2023 Aug 24;1-10. (オーストラリア)
Autism, Discrimination and Masking: Disrupting a Recipe for Trauma – PubMed (nih.gov)
💡自閉症に理解のある人や企業は、自閉症を障害という概念から「社会的な個性アイデンティティ」として認識に変化
💡自閉症は治療が必要な障害というよりも、社会的に交流する際に一部の人々が経験すると社会的認識が変わってきた
💡ダイバーシティ(多様性)という言葉があるようにニューロダイバーシティ(神経的な多様性)という概念も誕生
💡自閉症者は定型発達になるようにと親が努力する時代は過ぎた。定型ではなく、独自性を活かす社会に!
💡環境に無理に合わせようとする「マスキング」は過剰適応を招く。自己をありのままに表現できる場を構築しそこに身を置くことが許容されてきている
💡マイノリティに対する理解が進む。自閉症の人にも適応できるプログラムや介入策も議論されつつある
💡職場や学校が包括性を促進し維持する場合、同僚、仲間、教師が支援的ならば自閉症者は学びを深められるという研究結果が出てきている(ASD児だけではコミュニケーションはうまくいかないこともあるが、「場」を作ればその子たちも結びつきを深められる)
💡社会的孤立の主観的・客観的体験にポジティブに対応する方法を自閉症児に教えることは、自閉症者の不適応な社会的認知に挑戦することで達成
💡教育の場では、「心の習慣」の概念の導入が議論。ハラスメント(より深刻な形態の差別)の可能性から自閉症の学生を保護する
💡良い心の習慣は、問題解決、複数の情報源の分析、間違いを学習プロセスの一部として自覚でき教育の成果を高められる。
💡困難な行動をとる幼児に、心の習慣として思考スキルを教える事で論理的に物事に対応できるトレーニングの場を提供できる
💡自分で理解のある環境を探すことができる時代に。仕事や職場も自分で探して取り組めるようになりつつある。
これからは我々親の立場のASDの子ども達の支え方次第で生き方にも大きな変革が生まれる時代になりそうです。
このように海外から学ぶ事例を中心として下記のセミナーを開催します。
もちろん無料デース(⌒∇⌒)
演者はコスト削減のため、私めがすることになっちゃいました。
第三回子どものこころ専門医と考える能動的な子育てセミナー:世界の論文から学ぶ親が行うASD支援というテーマでセミナーを実施します。
自閉症を普通にするのではなく、もともと持っている個性に適合した環境や方向性を子どもと共に考えて行く事。これが令和の時代は求められそうです。そのお手伝いが出来たらいーなと思ってます。
【世界の論文から学ぶ親が行うASD支援:家庭でできるASD児への親の支援とは?】
【日時】2023年9月22日(金)10:00~11:00
【司会】子どものこころ専門医:Dr.えり
【演者】ねじれパパ
【登録方法】こくちーずより登録→https://www.kokuchpro.com/event/2ab662b63d2ce8e4495963cf424e2c7a/
【備考①】アーカイブは残しますが、事前登録をお願いします
【備考②】直接参加であれば、チャット並びに直に質問もお受けできます
登録者にはアーカイブ参加も可能としておりますので、 もし興味あるよ!という方はご登録だけでも頂けますと幸いです(⌒∇⌒)
【次のような方におススメ】
ご家庭でできるASD児やASD疑いの子に対して、ご家庭でどのような アプローチが有用そうか?
方向性を知り、子育ての引き出しを増やしたい方が対象となっています
是非ともご来場くださーい(⌒∇⌒)
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